ぐるぐるまわるすべり台
中村 航
黄金らせん、フレットレスベース、フレッテドベース、純正律、ミックカーン、スライド奏法、モトリー、ミック・カーン、リンゴ、集合・位相、ミニラボ、ヘルタースケルター・・・・「ぐるぐるまわるすべり台」を読んでネットで調べたり夫に聞いた知らない言葉いろいろ。
日本語なのに途中から知らない言語にみえたくらい数学が苦手なのにやっと数学的な話が終わったと思ったら今度は音楽!しらんわい!!「ヘルタースケルターの最後のシャウトはリンゴが叫んでるみたいなんでドラマーさんお願いします」の言葉で私の頭の中では果物のリンゴが叫んでました・・・・・
主人公が募集したバンドメンバーも揃っていきバイトも順調に進んでいく。専門用語は難しいけれど話はタンタンと進んでいきます。読み終わりは真っ赤な夕日に体を照らされてるんじゃないかと思うくらい描写がきれい
確かに人生って一歩一歩選んでは捨て選んでは捨ての繰り返しだけど一緒じゃないんですよね。障子張りみたいに少しづつうまくなってるはず。
急に凝固の呪文をかけられてしまうヨシモクとか
「お前らが大好きだ!」といって涙を一粒流し生徒を仲直りさせてしまう教室長とか
おもしろい人がいっぱい出てくるんですよー
2話目である「月に吼える」はミニラボ生産ラインで働くテツローが会社の講習会でリズムを踏む男と女の子を笑わせてたはずなのに「いまいちだったね」と言われ団結するんですが
事務しか経験のない私がなんといっても興味がでてくるのは現場の工程!すごいっ。我が家は技術者2人に現場部長1人がすんでるので宇宙言葉にしか聞こえない言葉が飛び交うんですよ。それが普通に書かれている!こっちが普通なのか!
さて、ヘルタースケルターは私の知ってるビートルズの曲とは思えないくらいハードな曲でした(カバー曲でしたが)。作中で曲を聴きながら彼らは髪を切ったり球根を植えたり手を太陽にかざしたりすると言います。あなたなら何をしますか?
わたしですか?
わたしはというと羊羹もキープしながらスモークチーズと牛乳を食べてました^^