スキップ (新潮文庫)
北村 薫
わたしの最大の関心事は誰かに気に入られる事だった
親とか先生とか友達とかそういった誰かに特別扱いしてほしかった
勉強も趣味も仕事もそのためにしてた
だから
根本がしっかりしてない
身についてない
17歳の一ノ瀬真理子が42歳の桜木真理子の心になっても桜木真理子にできた事は私にも頑張れるはずだと頑張る姿に自分の過去を振り替えさせられました。あぁ!ひとつひとつ大切に生きていかなきゃ。今できること、すべき事はなんだろう?考えろ、考えろ。そして行動なきゃ。
初めて「スキップ」を読んだ18歳。私は何を考え何を思ったんだろう?31歳目前の今の感想とは違っていただろう、と思う。真理子と同じように過去にいった方がいいじゃんって思ってた気がする。でも過去には夫も息子もいない。
まったくこの本を読んでもっと学びたいとか遊びたいとか思わなかったのか18歳の自分!もっともっと学び遊び今を大切に生きていこう
未来のために生きるんじゃなくて今を生きるって簡単なようで難しい。
夫の桜木先生の真理子への授業は読んでいてとても楽しかった。古文も漢文も楽しい、素直にそう思えた。文法は「その言葉を理解する最大の近道」という言葉にはナルホド!と思ったし。なんで授業を受けているときにその楽しさに気づかなかったんだろう?今学校に行けと言われたらかなり嬉しいのにな。実は子供が生まれてヤッタと思えることのひとつに子供と一緒に勉強できるということがあります。1人でもできるけど子供とする勉強ってきっと楽しいと思うんです。ふふ、今から楽しみ☆