柚子すき毎日

本と雲と雨と柚子と冬がすき。
主に本について書いています。本の内容もところどころでばらしています。
最近パソコンに向えなくてTBのお返しはしばらく出来そうもありません。コメントへの返事も遅れてて。本当にごめんなさい。
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「サクリファイス」

評価:
近藤 史恵
新潮社
¥ 1,575

石尾さんはあの時「エース」として走って笑っていたのかな。
それとも「アシスト」ととしての?
どっちでもいいのにこの本を読み終えたしばらくたった今も考える。

 「静かだと思った。
 日本語とフランス語の入り混じった怒声と、近づいてくるヘリコプターの音や、オートバイのエンジン音。耳許でだれかががなり立てているのに、なにもぼくの心には響かない。」
この文章から始まる。
この文章があるからこそドキドキしていたのも事実だけどそれとはちょっと違うドキドキだったような気も。後でこの本がミステリーだったと知って驚いたくらい謎解きよりも人間関係やロードレースの基礎知識の方が濃く感じられました。なんていうか「風が強くふいている」とよく似たドキドキ。
全く興味のなかった箱根駅伝にはまったようにロードレースも見てみたいと。
うん、「風が強くふいている」くらいの字の細かさと厚さでもう少しルールなんかを素人向けに分かりやすく書いてあればもっとよかった。たまたまTVでちょうどジャパンカップを放送していて(しかも南信州!)グリーンジャージとTOCとちょっとまだ理解していないところが分かればもっと楽しいだろうなと思えたし。

勝つ事を義務付けられた「エース」と自分の勝利を犠牲にしてまでエースのために仕事をする「アシスト」そんなロードレース特有の世界に魅力を感じ自分が勝つ事から逃げるためにロードレースに転向したチカが主人公なのだけど、彼と同じくらい印象的なのがチカと対照的な伊庭と彼が属するリームのエース石尾。過去の事故と現在の事故が混ざって誰を信じていいのか分からなくなった時に二転三転する衝撃があって私はただただすごいと本をめくっていた手が止まって不覚にも泣いてしまった。

私には「覚悟」が足りない、と最近とくに思う。なにをするにしてもそれを持っている人は揺るぎがなくて強い。「アシスト」にしても「エース」してもどっちも幸せと覚悟がある。そうおもったら尚更このラストに参ってしまった。きっとここに出てくる人たちより年を重ねているのに、悔しい

読書(か行):近藤 史恵 | comments(0) | trackbacks(0) | 

「ヴァン・ショーをあなたに」

ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)
近藤 史恵

どんなに手入れをしても錆びてしまうスキレットと背中に煮干の入ったハンカチを背負ってやってきた二匹の猫の謎をはじめ全部で7話の短編集です。どれも欧風家庭料理店の店長が謎を解き明かすだけあっておいしそうな料理が出てきます。ピストゥ、ブイヤベース、スイカ、天然酵母パン、オムレツ、そして前作でとっても重要な役割をしてたホットワイン「ヴャン・ショー」。
心温かくなる話もあればそんな!って寂しくなる話もありました。スキレットの話は猫が可愛いだけに寂しくてなりませんでした。最初の2話は読んでいて寂しい気持ちになっただけに酵母パンとメロンパンの話にはほっとしたのを覚えています。ちょうど暑い夏の日差しが和らいでクーラーから自然の風に変えた部屋に夕焼けが差し込んでたのもあって暖かな気持ちになれました。メロンパンがパンを作る人にとって軽視されてるってのはショックでしたが・・私は25歳までメロンパンがこの世で一番おいしいパンだと思ってました。そうそう飛騨古川で食べたメロンパンを思い出しました。そこはメロンパンしか売ってないんです。また食べたいです。
そしてヴァン・ショー!まだ母乳をあげているので今年も飲めないのかなと弱気になっていたんですが(とにかくアルコールに弱いので)アルコールを完全に飛ばしてしまえばいいんだ!って本編と関係ないことで感動してました(ちょっとは関係してるかな?)エヘヘ。あまぁい匂いが部屋中に充満するともう冬だなぁと。この冬、特にクリスマス時期にもう一度読み返したいなと思える1冊でした三日月
読書(か行):近藤 史恵 | comments(0) | trackbacks(0) | 

「凍える島」

凍える島 (創元推理文庫)
凍える島 (創元推理文庫)
近藤 史恵
JUGEMテーマ:読書


どうしたら相手に求めてもらえるのか、どうして自分ばかりがこんなに寂しいのかそんな事ばかり思っていた恋愛をしてました。そんな時の自分を思い出した作品でなんだか寂しかったです。
殺人がどんどん増えていくのは鬼も逃げ出す雰囲気で夏が舞台なはずの作品がとても寒くて主人公たちと一緒に震えてました。(実際今2月なんで寒いんですけどね)犯人はいくところまでいってしまってその恋人もその意思を引き受けてしまう。怖い。
結局そういった恋愛にしてしまったのは私自身のせいだったんだ思うんです。今だからそう思えるけれど恋愛中だったらこの作品の内容もどう思ってたかなぁ。
読書(か行):近藤 史恵 | comments(0) | trackbacks(0) | 

「タルト・タタンの夢」

タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)
タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)
近藤 史恵
JUGEMテーマ:読書


よく利用するイタリア料理のお店にとてもとても行きたくなる。
そんなとにかくおいしい、お腹も心も幸せになる短編「タルト・タタンの夢」
おいしい料理が出てくる本には目が無いのでuririnさんのブログを読んですぐさま図書館に予約。短編でなおかつ読みやすいので子育ての合間合間に繰り返し読んでました。ヴァンショーを飲みつつといけないのがちょっと残念だけど。冬に、寒いこの時期にぴったりなお話。

特に読み返したのは『ぬけがらのカスレ』
キーワードは「サプライズ」
大好きな人を想い喜ばせたい。そんな気持ちが起こしてしまう「サプライズ」。うまくいけばいいけれど逆に悲しませたり別れを決意させたりしてしまうことも。これはそんなお話。ラストのサプライズがまたよくって・・・揺れるハート

「彼にとって私はレストランの料理みたいなものだったのかしら」といわせてしまう『ロニョン・ド・ヴォーの決意』この話好きですね。同じ経験がある身としては決意を固めて宣言したところで「あぁ!だめよー」と暗い気持ちになったんですがラストはさすが。暖かい気持ちでラストを迎えることができました。

そして先日の新聞にストレス解消法として男性の1位は「酒」女性の1位は「おしゃべり」って書いてありましたっけ。とにかく夫には大事な用件はメールもしくはホワイトボードに書いておくようにしている私としては『オッソ・イラティをめぐる不和』を読んでこんな男性が多いことに逆に安心しました^^(uririnさんうちの旦那もですよ(笑))

こんなそんなでとにかく作ってみたい&食べてみたい料理満載な短編が他にも4つ。
あなたのお気に入りぜひぜひ見つけてくださいね♪
読書(か行):近藤 史恵 | comments(4) | trackbacks(2) | 
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