神様からひと言
荻原 浩
「もう嫌です。そんな私用で使った嘘の伝票書いたりするの。」
「じゃあいいよ。そこの係長に頼むから」
「そういった問題ですか?あんたのその給料は税金ですよね?そんなけちな事しかできないんですか?!」
「そんなに嫌ならやめれば?」
「えぇ、わかりました、やめますよ!こんなくだらないことっ!」
ちょうど知り合いの息子さんが就職難で自殺された葬儀の翌日だった
就職難で自殺してる人がいるのにこの人達はなんなのっ?ぶち切れて叫んだ言葉。この後もっと上が動いて結局私は首にならなかったけどあの時やめたほうがずーっとよかったと今でも思う。と同時にあぁやってたんかを切った私はまだまだ子供だったなぁと、そういえば人質もいなかったなぁ^^;
口より先に体が動いてしまう佐倉。張り切ってたプレゼンで手柄を取られそうになり思わず体が動いてしまった。で、送られた部署が「お客様相談室」
初めて出た電話で突然怒鳴られる。
思い出すなぁ。私は役場で総務課だった。その頃ダイヤルインなんて素敵なシステムじゃなかった。各課に直接かかるシステムじゃなかったからほとんど私が受けて課に回してた。総務課結構人いたはずなのにみんな知らん顔。(おい!)と思いながらも顔はにこやかにお辞儀つき「はい!○○町役場総務課でございます。」
−家に蛇が出たからなんとかしてくれ
−隣の騒音何とかしろ
−無駄遣いしてんじゃねーぞ!
あはは。あったあった。いっぱい。
役場辞めてからも家の電話や次の職場で「ハイ!○○役場総務課でございます」を何回言ったことか(笑)未だに電話が嫌いなのはこのせいだと思う
やめたいけど家賃とギターのローンという人質がいる。
これを払ったらやめてやる。と思ってるのにいつの間にか謝罪のプロになっていく佐倉。
最後はほんとにすっきり。元気になれる。
読んでる間も元気になれる。
仕事できるのにさっぱりしない篠崎がとにかく面白い
室長のダージリンに雑巾の絞り汁を追加注文するところなん最高!
人間やっぱりたくましく「ごきげんよう おひさしぶり」のように生きてかないと^^
−本当に申し訳ありません(うちのバカ親父が)
( )内を心の中で唱えればいんだ。という篠崎。
私にはどんな罪でもかぶっていいと思える誰か、いるだろうか?
そう思える相手
「愛してる」ってそう思えるかどうかじゃないかなぁと思う