柚子すき毎日

本と雲と雨と柚子と冬がすき。
主に本について書いています。本の内容もところどころでばらしています。
最近パソコンに向えなくてTBのお返しはしばらく出来そうもありません。コメントへの返事も遅れてて。本当にごめんなさい。
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「家日和」

家日和
家日和
奥田 英朗

主に家で生活する人たちを描いた6つのドラマ
途中で本を閉じたくなった「サニーデイ」はネットオークションに味を占め夫が大切にしていたであろう年代物のギターを売ってしまい更には夫が老後の楽しみにしているレコード・プレーヤーまでオークションにかけてしまうというお話。
そうなんです、この「家日和」に描かれてるドラマってもしかしたら自分もそうしてしまうかもって思っちゃう話ばかり。
もちろん奥田さんらしく最後はくすっと笑えてちょっぴり幸せな気持ちになれました。

会社が倒産して主婦をしていた妻とサラリーマンをしていた夫の立場が変わった話「ここが青山」もとってもおもしろかったです。本人は気にしてないのに周りの人が勝手に不憫がってたりする辺りとか(笑)

そしてそんな中で羨ましかった話が「妻と玄米御飯」
妻がロハスにはまってくって話で最後には少し違った笑いが起こるドラマです。
玄米御飯、ぷちぷちしておいしいんですがうちの家族はだーれも食べてくれません。みんな白米。野菜が好きで野菜料理を続けると本中に出てくる子供よろしく「肉」合唱が起こります。なのでこの話のように妻が食事の好みを押し切れる家庭に憧れたりもします。

さて、自分の部屋って持ってますか?
どうしても自分の部屋が欲しいという夫の希望を叶えて早7ヶ月
奴が掃除をした姿を見たことがありません。一応その部屋をたまには私も利用するのでとにかく埃だけは取りにいっているものの日に日にたまっていく洗濯物とゴミ・・・、あぁ!このままでは義弟や義母の部屋と同じ状態に・・・・
とにかく物が増えたり実用的でないものがあまり好きではない私としては「家においでよ」の主人公の部屋はとっても理想的。(キッチン周りはちょっと賛成できないけど)ホームシアターはいらないけど本棚いいなぁ。家族共有の本&CD棚を2階の廊下に置きたいものです。で、階段に腰掛けて本を読んで家全体にごくごく小さいボリュームで音楽が流れてて・・・たまに珈琲の香りがふわわ〜んと・・・うっとり
読書(あ行):奥田 英朗 | comments(9) | trackbacks(8) | 

「邪魔」

邪魔〈上〉 邪魔〈下〉
   邪魔 奥田 英朗

なんていうかどうしようもないけど前を向くしかないっていう終わり方だった。
パートで働く主婦恭子は「柔らかなな頬」の主人公に
刑事久野は題を覚えてないんだけどある作品の主人公と重なった。八王子の家が過去に読んだ作品と重なって途中までこの作品知ってる?と戸惑いながら読んでいました。
(思い出せなくてどなたか知っていたら教えてください!憶えているのは刑事をしている旦那さんの妻が精神的におかしくなってしまうこと。近所にいつも吼える犬がいたのにある日から吼えなくなったこと。ラストではその刑事さんは半身不随(だったと思う)で妻の助けを借りないと生きていけなくなって妻が正常に戻ったこと。その家も一軒家であること。)
ある会社で起きた放火事件は暴力団が関係すると言われ警察は奔走する。けれど久野は第一発見者である恭子の夫を疑る。
事件の犯人もそして事件もそんなに謎はない。ただどんどんどんどん膨らんで恭子や子供達近所の人をも巻き込んで堕ちていく。花村という刑事も恭子幹部もいろんな人の堕ちかたがすごい。すごいとしかいえない。自分が手にした何かを失いそうなときわたしもこうなっていただろうと思う。失いたくないと思えば思うほど指の隙間から水がこぼれるように友達も肉親も離れていくなんて。ありえることだからこそ怖い。あるときハッと気づかされる。

ただ辛いだけじゃないこの作品。まずはスーパーの社長。伊良部先生?かとおもっちゃった。アハハ
久野の部下井上VS久野に被害届を出した少年裕輔の追いかけっこがスピード感溢れててあの井上さんが?思うほどきれまくくって面白い
久野とお義母さんの会話も心休まる
佐伯係長の人脈と優しさ

帰り道の夕暮れ。久しぶりの橙色の空、帰り道を走る車の列
平和だなぁ
信号を待ってるときに
唐突に思えた

読書(あ行):奥田 英朗 | comments(0) | trackbacks(0) | 

「町長選挙」

町長選挙
町長選挙
奥田 英朗

−わしらは全員、島を愛しとる。その上で戦うんじゃ
4年に一度の町長選挙が行われる小さな島。現町長の小倉派と前町長の八木派。前回の町長選での差はわずか5票。町長になれたほうについていればその後4年の地位は安泰。逆なら課長が一気に給食センターでしゃもじを振るうことだってある。普通の選挙じゃない。賄賂はあるはなんでもあり。タダでさえ敬老会の支持を得たと思っていたのに特養老人ホームのことで一気に加速化。敬老会は伊良部先生が支持した候補者に入れるという。その数500票。さてさて−

はちゃめちゃなのにハッとしてしまう。小さな自己満足な正義感を崩してくれる。確かに正義感だけで島は運営できない。生きてくことに正義感とかそんな奇麗事なんてなんになる、そう言われた気がした。机の上の論争は所詮机上。実際にしてみないと何もわからない。私、思うんです。最近の公務員に対するバッシングがそれに近いんじゃないかと。私自身も役場時代結構友人に言われた。確かにそうかもしれない。でも実際に公務員をしたこともない人間が公務員をバカにするのは許せない。「そんな風に偽善者ぶるんならお前もやってみろ」と思う。必死でしてる人のこといたずらにバカにするな、と。と同時に公務員も民間をバカにするな、もっと謙虚になれ、とも思うけど。

そのほかに3編。
自然体と言葉に翻弄され演じ続けるカリスマ主婦の話。
合理化を求めるあまりにひらがなが書けなくなったIT企業家の話。
死が怖くて暗闇やフラッシュがダメになったある新聞社のオーナーの話。

もしかしてこれってあの人?と思わず思ってしまう人たちがでてくる。
私が見てるテレビや新聞の情報に実はこんな舞台裏があったのかなと思うと幸せな気持ちになった。

やっとひらがなを思い出してきたいい大人が幼稚園児を相手に真剣にカルタで勝負。5枚続けて取ったとこで金タライで突然頭を殴られた。
「ひとりで勝ってると遊び相手なくなるよ」
そうして開いた記者会見。思わずニヤっと笑った。

きっとこの世界は情報に流されてる。それが本当かどうかなんてわからずに。でも自分が見ている世界はひとつじゃない。ちょっと視点をかえるだけでいろんな視線でみることができる。それを受け止めるのはきっと楽しい。
読書(あ行):奥田 英朗 | comments(0) | trackbacks(0) | 

「ガール」

ガール
ガール
奥田 英朗

−奥田さん、実は女でしょう?(笑)−

仕事をしている女の人を主人公にした短編集。
全部で5話。
考えた、笑った、泣いた。

「会社はおじさんと女の子でできている」
この言葉には思わずうなった。
すごくすごく納得できてしまったから。

私もかわいいガールにはなれない。素直に甘えられない。素直に甘えられて「課長ぅ〜〜」とか言える女の人を本当に尊敬するもん。ほんとつめの垢を煎じて私に頂戴っ!。うぅ、私もかわいい女の子になりたいっ。自分の仮面なんかとっぱらって素直に甘えられたらなぁ。でも出来ないんだよなぁ、あはは。そんな私はまだまだ子供。だけど甘えられない自分も実は好き^^
どっちのガールも必死に生きてる。

結婚しないかもしれない可能性」って言葉にガツンと頭を殴られた。考えたくなかったけど「子供が出来ないかもしれない可能性」もちゃんと頭にいれとかなくちゃ。夢ばっかりみてて足元を見ていないのは私だわ。

「ワーキング・マザー」がとても好きだったなぁ。思っていてて言葉に表せないことが言葉として表現されていたし、最後に笑いあう場面はグッときたし。
女は子供や家庭のこと言われたら何にも言えないこと知ってる。知ってて言う。ひれ伏させるように・・。子育てしてるんだぞって傲慢な感じ。守られて当然って感じを匂わせてる人っていっぱいいる。もちろん匂わせてない人だっていっぱいいる。匂わせない人になりたいなぁ。

既婚で子持ち・専業主婦の子が未婚子無しの社会人に弱音を吐くシーンがあるんですが、分かるなぁ。私もそうだった。働いてる人を人見てはブルーに子供いる人みてはブルーに(笑)なにやってんだろってすっごい自己嫌悪(笑)子供が生まれれば、仕事すれば幸せになれるみたいなこと考えてる自分がいて・・どんな人生でも人生半分ブルーだけど今を楽しみない人が未来も楽しめるわけないじゃん?どんなガールでも必死に生きてる。それを他人が馬鹿に出来るはずがない。女だからとか子供いないからとかそんなん抜きでとりあえず

「笑っとけっラッキー(byワンピース)」

ガンッバルゾー
読書(あ行):奥田 英朗 | comments(4) | trackbacks(3) | 

「サウスバウンド」

サウス・バウンド
サウス・バウンド
奥田 英朗

土曜日に国立科学博物館で「ナスカ展」見てきた。
そこに描かれている様々な絵。
その中のいくつかが沖縄のシーサーそっくりだった。

上原次郎。
小学6年生。
東京都中野区に住んでいる。
いたって普通な小学生。
しいて言えば父親が元過激派。税金納めたくないから日本国民をやめるって宣言しちゃったくらい。あはは。

前半は様々なことが起こるけれどそれなりにゆっくりゆっくり進んでいく。
アキラおじさんの事件がきっかけで突然話は走り出すっ。
ぐんぐん−ぐんぐん−

次郎家族が沖縄に引っ越す時、私はちょうど東京行きの新幹線に乗っていた。初めての新幹線。初めての富士山。次郎の興奮と私の興奮。いったい私は東京に向かっているの沖縄に向かっているのか。
あの大地。沖縄。
ブームの島唄を聞いて震えが止まらなくて・・・デイゴの花が見たくて沖縄に行った。波照間島で泳ぐでもなく買い物するでもなくただ自転車でぐるぐるぐるぐる。サトウキビ畑と海と空と道路の土と。車はおろか標識さえも殆んどなかった。次郎と同じ気持ちだった。内地の人間だってだけで尊敬されてちょっとエヘンって思ってみたり

この話のお父さん。
新湊で仕事していた時の所長に似ている。人を見下している態度。だらだらした態度とへんないちゃもん。何にいらついているのか窮屈そうだった所長。影口を叩き彼の前では下手にでて持ち上げるいろんな人達。彼も次郎のお父さんにとっての沖縄のような場所が早く見つかったらいいのに。今でも悔やんでる。せこいまねをいつまでも続ける所長に喧嘩を売った後副所長の甘い言葉に乗って彼を裏切った自分が今でも許せない。

「男って最後は逃げるんだよ」
「お父さんは別だけどね」

あははっ。男でも女でも大人は自分が安全な時しか相手を心配しない。まずは自分優先。大人になればなるほど面倒くさいこと都合の悪いことから目を背けたり平気で馬鹿にしたり、そのくせ自分は馬鹿を見たくないものだから知った風な事しか言わなかったり・・自分をよく見せることしか考えない。・・・悔しいけど私もその内のひとり。いろんなしがらみやいろんなことが分かってきてがんじがらめになって諦めてる。それは仕方がない。けれどけれどっ自分の頭で判断して進んで行きたい。

「革命は運動では起きない。個人が心の中で起こすものだ。集団は所詮集団だ。どんな集団でも権力を欲しがりそれを守ろうとする」そんな人間にはなりたくない。

子供は大人が考えるよりよっぽど大人を客観的に見る。大人よりよっぽど子供は大人。

子供には過去より未来のほうが遥かに多きい。センチになる暇はない。
センチになったり過去を悔やんで前をみなかったりするのは全部大人たちだ。

こんなことを書けるこの人は大人だろうか?子供だろうか?
いっつもこの人の作品には驚かされる。
前に向かう気持ちになれる。
笑わせてもらえる。
こんな本に出会えた私はきっとハッピーっだ。

読書(あ行):奥田 英朗 | comments(2) | trackbacks(4) | 
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