それからはスープのことばかり考えて暮らした
吉田 篤弘
実はあんまりサンドウイッチという代物を作った事がありません。
高校時代に同じ野球部のマネをしていた友人と出かけると大抵作ってきてくれたサンドイッチ!私の中でサンドイッチはいわば「かわいい女の子」の代名詞。恐れ多くて・・・
そんな私でも作りたくなってしまう!そんな魔法のような本でした。
お腹すいてるときはかなり注意!な一冊です
主人公は映画のある登場人物に惚れて失業しちゃったほどの人物。引っ越した先で多くの人が持っている「3」とだけ書かれた紙袋。実はその袋がサンドイッチ屋さんの袋。彼はその味に惚れて働かせてもらっちゃうんです。で新規メニューとしてのスープを担当させられちゃうんですね。
スープ!スープ!スープ!
今では身近だけどわたしにとってスープはご馳走でした。母が実りすぎたとうもろこしの処分方法として作ってくれてたコーンポタージュ!お味噌汁しか知らなかった私はあのどろっとしてちょっぴり甘くてプチプチプチしててそしてあの香りにノックアウト!何度せがんだかわかりません。
主人公のほかにもサンドイッチ屋さんを開いてるご主人とかその息子とかマダムとか犬とか・・・魅力的な登場人物でいっぱいなこのお話。日々の日常が過ぎて行く様を描いてあるので劇的なドラマは起こりません。でも、なぜか暖かな幸せな気持ちになれて仕事が出来るってすっごく幸せなことだなって思わせてくれたそんな1冊でした。「仕事というのは誰かのためにすることなのだと当たり前のことに思い至った。その『誰か』をできるだけ笑顔の方に近づけること − それが仕事の正体ではないか。どんな職種であれ、それが仕事と呼ばれるものであれば、それはいつでも人の笑顔を目指している。」この仕事の先に誰かの笑顔が絶対あるんだって思ったらなんか嬉しいもん。
で、久々に・・(もしや小学の家庭科の実習以来初めて)作ってみた結果夫の方がサンドイッチの知識が豊富という事がわかりまして・・・。子供が生まれる前に挑戦してよかった・・・
でも!かぼちゃのポタージュは本当によく作るので早速作ってみました
材料はかぼちゃ・たまねぎ・お米・固形スープ・ローリエ・ピクルススパイス・パセリの茎・牛乳
まずはスプーンにひとくち
私って天才!とか思う瞬間です