柚子すき毎日

本と雲と雨と柚子と冬がすき。
主に本について書いています。本の内容もところどころでばらしています。
最近パソコンに向えなくてTBのお返しはしばらく出来そうもありません。コメントへの返事も遅れてて。本当にごめんなさい。
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「青のフェルマータ」

青のフェルマータ
青のフェルマータ
村山 由佳

甘く煮た黒豆みたいな黒じゃない黒にぼわぼわんと浮かぶ赤信号
その赤を受けてさらにさらに妖艶な光を放つ八重の桜
ふと視線をずらすと魚屋さんの室外機がゆっくりと回りだした
そろそろ桜の季節も終わるよと優しい風が流れていた日曜日の夜
「青のフェルマータ」は桜吹雪のような珊瑚の産卵が見られる小さな島で心の治療をする一人の女性が主人公

何も知らなかった学生の頃。自閉症の事、恋愛の事。
10年ぶりくらいに読み直した「青のフェルマータ」は変わらずキレイで辛い話だった。でも不思議なんだけど昔のように二度と読みたくないとは思わなかった。「生きていくうちには必ず誰かを傷つけてしまう生き物なんだ。それを認めないと一歩も足が前にでなくなる」10年前はそんな言葉さえ理解できなかった。JB、「生きる」っていうのはそういうものだとおぼろげに思えてきたよ。頭では止めたいのに自分の中の「女」が誰かに惹かれてしまうのもわかったよ。なんでりをが魅力的で年の近いゲイリーではなくもう余命いくばくかもない体を重ねる事さえ出来ないかもしれないJBと共に生きてゆきたいと願ったかも。そして自閉症の子を持つカーラが声の出ないりをにはリラックスして話が出来るのかも。

年を重ねるって悪いもんじゃないですね
泣いて怒って悩んで迷って底なしの沼のようだった20代でした。19の頃の20代は確かに光り輝いていたのに。そんな自分がとっても嫌で認められなくて今に至ります^^相変わらずの毎日だけど今は自分が好き
春になって少しづつ成長していく植物たちやふーと空を横切る鳥たちを見て「がんばって」と心に思う。それだけで元気になれる。応援したいと思う気持ちだけでこっちが元気になれる。人も植物も動物もみんなそんなに弱くないって知ったからかな。

10年前には感じられなかった光を今回「青のフェルマータ」で感じました。さらに10年後読んだらどんな感想を持つんだろう?ちょっと楽しみです。
読書(ま行):村山 由佳 | comments(0) | trackbacks(0) | 

「約束」

約束
約束
はまの ゆか,村山 由佳

タイムマシーンがあったら行きたい
2000年
未来が変わってもいい
私は自分を叱りにいきたい

昭和51年に生まれた、から始まる『約束』昭和51年生まれの私は断然親近感が沸きました。小学生になり友達ができる。柿を盗んだり駆けっこしたり悪戯したりいつも4人でつるんでいた少年たちが主人公。ちょっと字の多い絵本なのでこの子がワタルかなぁとか思いながら読み進めていきました。かわいい、そんで楽しそう。

でも、突然その中のひとりが入院することに。別人のようになった少年を小学生の彼らは助けたいのに助けられないジレンマでモヤモヤしたりケンカしたり。彼らは自分たちに出来ることを考える。考える。

タイムマシーン

様々な絵が物語を色鮮やかに塗っていきます。
『約束』神様、わたしはがんばります。だから見守っててください。負けません。
読書(ま行):村山 由佳 | comments(0) | trackbacks(0) | 

「きみのためにできること」

きみのためにできること
きみのためにできること
村山 由佳

何もケンカ中の彼女にちょっと気になってる相手への好きですっていうメールを送らなくても。IDくらい確認しろよ・・・。ばかだよなぁ。ほんとばか。ケンカ中の彼女のことでいっぱいいっぱいな相手と遊んでたことがあります。帰って仲直りするならまだしもどうせダメだからと落ち込む彼を慰め、元気づけてた私に彼がしたこと。このメールで彼女の機嫌直るかなぁと見せてきた。ふざけるなぁぁっ。わたしあなたのこと好きなんですけど、ついでに言えばあなたもその気持ちに気づいてますよね?ということはこれは諦めろという戦法ですか?それとも何?くそっーさっさと帰りやがれっ、とは言えずにここはこうしたほうがいいんじゃ?とか言ってた私はほんと馬鹿だと思います。あの時どうせなら別れさせるくらいな文章を教えとけばよかったなぁとこの本を読んで思い直しました(笑)

簡単に話すと5年も付き合ってる彼女がいるのに不倫している女性に恋心を抱く話。
人間だれでもこういう経験はあるんじゃないかなぁと思います。結婚してたって誰かに心を奪われるのは仕方がない。夫だってこの先の未来私以外の人に目が向くことだってあるだろうし私だってそうかもしれない。まぁそれを許せるかどうかは別問題。

村山さんの作品は水彩画みたい。とても美しい風景が想像できる。その場所に一緒に立って日差しを浴びているような気持ち。風景もそうなら登場人物の心もストレートに心に入ってくる。不倫してる女性が相手の奥さんと会う場面なんてその相手を殴りたい気持ちになった。冷静に考えればどちらも同じことをかんがえてたんだろうけど。相手の反応がみたい、妬かせてみたいって相手を思いやるっていうより自己満足な喜びな気がするんだけど私も同じ立場ならそうすると思う。不安だもの。

さて、この話に出てくる沖縄の雑貨屋さん。私たぶんここに行ってるんですよね。ここで主人公が耀子さんからもらったであろう歪な形のブルーのグラス。私のはブルーではないけれどなんだかとても嬉しくなりました^^また行きたいな沖縄。

「彼女のために何かをしてあげたいのはどちらもだけれど僕のために何かをして欲しいと思う相手はひとりしかいない」なんて勝手な・・・と思った主人公の心。ふぅん。私にはわからないなぁ。なんで夫に聞いてみました。どうなん?
顎をさすりながらちょっと遠くを見て考えて「そうかも」と。・・・・あの、夫さん、今誰と誰を思い浮かべたんですかネ。場合によっちゃ血ー見ることになりますヨ?
読書(ま行):村山 由佳 | comments(0) | trackbacks(0) | 

「ヘヴンリー・ブルー」

ヘヴンリー・ブルー
ヘヴンリー・ブルー
村山 由佳

映画はどんな感じだったんだろう?観たいような観たくないようなで、結局見に行かなかった映画「天使の卵」
イメージと違ってたらとか思うと怖くて見にいけなかった
大切というかなんていうか思い入れがありすぎて
「ヘウンリー・ブルー」は主人公歩太ではなく歩太の元カノであり春姫の妹である夏姫からのもうひとつの「天使の卵」と「天使の梯子」
胸が痛い。だけど読めた。同じように好きな、自分を素直に出せる人に振られその人の彼女に子供が出来きたことを彼女から聞いた経験が少し私を強くしてくれたのかも。「ヘヴンリー・ブルー」を読んであの時の真っ白だった状態を少し思い出した。シトシト少しづつ冷たくなる雨の降る日のあの電話と声と。
「ヘヴンリー・ブルー」はとても読みやすいです。もしかしたら「天使の卵」と「天使の梯子」を読んでないと分かりにくいかもしれない。だけどどちらも読んでなかったら「卵」と「梯子」読みたくなると思います。
というか読んでもらいたいなぁ
読書(ま行):村山 由佳 | comments(0) | trackbacks(0) | 

「天使の卵」

天使の卵(エンジェルス・エッグ)
天使の卵(エンジェルス・エッグ)
村山 由佳

大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す。そして僕は、こわれものを扱うように、そっとクロッキー帳をひらいた。
そこには、春妃がいた。
どのページにも、どのページにも、春妃があふれていた。


富山は今桜が満開。
桜と重なる作品。皆さんはどんな作品をあげますか?

歩太は美大か普通大学か迷ううちに両方の大学から不合格を突きつけられる。働こうとする歩太に居酒屋を経営する母は浪人生活を勧める。父は現実と理想の狭間で精神を壊し現在精神病棟で10年目の日を過ごす。そんなある春の晴れた朝。ラッシュでもみくちゃになった電車のホームで彼はひとりの女性に出会う。無彩色の中で彼女だけが凛としたたたずまいと色調をそろえていた。

初めて知ったのはラジオ。NHKのラジオ小説だったと思う、夜10時45分くらいから始まる番組がとても好きでそれが毎晩の楽しみだった。そのラジオから流れてて未だに忘れられない一節。今日まで読めなかった。萩原聖人が声を担当していたと思います。この1節に心が震えて体中に電気が走っった。イメージがあまりにも強く残りすぎて未だに読めなかった。
舞い散る桜と女性のゆっくりと微笑む顔、泣いた顔、ちょっと怒った顔、手、緩やかな曲線を描く身体。
画像を見ているわけではないのに頭と心に広がった世界

昨年出版された続編「天使の梯子」は読むことができた。ならばこの作品も読めるだろうと・・・。

あの頃から私は様々な恋愛や友情やあの頃あこがれていた事をやってきた。
けれど不思議。この作品を読むと私は一気に高校生だった初めてこの作品に出会った頃に引き戻される。漠然と子供を持つことや彼氏を持つことや彼を受け入れることを考えていた頃に。
私は確かに昔の私の上に成り立っているって思わされる。

村山さんの作品はどれもこれも色がきれい。
鮮やかなその色彩に春の季節には春、冬には冬の季節が味わえる。
何度読んでも何度感じても素敵な作品。
ちょうど一番多感な時期に村山さんの作品を何度も読みすぎたせいか私がイメージする男性は村山さんの作品にでてくるような男の人が多くて違う反応をする人だとえぇ?って戸惑ってしまうことが多かった。まだ、恋に恋していたのかなと思います。今もまだそんなところ残ってるけど。
本は本で大切だけどやっぱり体験する、って大切。昨日のブログで「子育てしてないあなたにわからない」ってことについていろいろ書いたけれどやっぱり分からないかも。分かりたいのだけど・・なかなか。(それが一番悔しい)ちゃんと聴かないとだめだなぁと。聞くじゃなくて聴く。その人の状況をちゃんと理解してその人の心にそっと添ってみる。自分の考えじゃなくてちゃんとその人になってみる。そんな人でないと相手も自分には何も言えないかもしれない。自分だって色々と悩んでいる時そうだった。自分に精一杯の時は誰かに相談するってこともできなかった。というか考え付かなかった。それにそれは違うって言われるのも怖かった。

この作品男の方にもぜひ読んでもらいたい。少しは女心わかるかもしれませんよ?
読書(ま行):村山 由佳 | comments(2) | trackbacks(1) | 
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