一瞬の風になれ 第二部
佐藤 多佳子
体内受精をした
意外に簡単で安くてびっくりした
次の月もするのかなぁと思っていたら何も言われなかった
そうして4ヶ月
自分から言わないといけないんだと気づいた
たぶん
産まれて初めて自分の希望を叶えるために自分で前に歩きだした時
物語は1年のオフシーズンから2年の県駅伝まで
400mリレーでの決勝進出や連の怪我、世代交代、りっちゃんの過去、健ちゃんのトラブル
自分の高校時代はこんなにいろんなことがあったっけ?と思うほどぎゅうっといろんな事が詰まってました。
主人公の新二が連を追い抜くために努力しはじめる。「努力したぶん、きっちり結果が出るわけじゃない。だけど努力しなかったら、まったく結果はでない」うん。まったく。例え子供を授かれなかったにしてもジジババになった頃にあの時もっと治療をしていれば・・なんて後悔なんてしたくなかった。でなければきっと私たちは一生心からオメデトウを言えなくなってしまう。そう思って歩き出した頃を思い出しました。
「トリーッ!鳥沢ーッ、春高、ファイトーッ!」
新二のこの言葉に泣かされました。青い空がずーっとずーっと高く風が吹いて頬をなでててそこを駆け抜ける選手が見えた。私には健ちゃんの苦しみも新二の苦しみも心から理解することはできないかもしれない。だけど、だけど。新二のこの言葉は前を向け!と頬を叩かれたようでした。
次の巻で主人公達は3年!最後のインハイ。そしてこの物語りも最終章です。
寂しくもあり・・・だけど楽しみです。新二の夏の特訓の結果、健ちゃんや両親のその後、連とのかけっこ。そして谷口さんとの今後もとても気になるところです^^
ドキドキ