温室デイズ
瀬尾 まいこ
わたしはなんて弱いんだろう
崩れだす−
今度は「人」だ
理由は違うけれどいじめの対象にされるみちると優子
いじめられてもいじめられても学校の教室に通うみちると
逃げるが勝ちとばかりに特別学級に通う優子
そんな2人の物語
私のいた中学は普通の中学。だけど何故か私たちの代はとてもひどかった
授業は説教や掃除やいろんなことでほとんどなくなった
「いじめ」なんて言葉知らなかったけど
わたしも加担者だったと思う。転校してくその子をよわっちいのって思ってたから
もしかしたら今の子たちとは考えが違うのかもしれない
いじめってなんだろう?
いじめってなんでしちゃいけないんだろう?
こんな話学校ではたぶん できない
学校じゃ教えれない、考えれない
どうして大人は子供に何かを教えようとするんだろう?
どうして一緒に考えちゃいけないんだろう?ワクワクしちゃいけないんだろう?
人は大人になると子供の頃のこと忘れちゃう?
そういうわたしも自分の考えを否定させることが怖い
そのくせ他人の言葉に素直にうなずけない
なんて私は弱い
「みちるをこんなにした奴ぶっころしてやる」
いじめられケガをしたみちるに対して言った父の言葉
自分のことを真剣に考えてくれてる人がいる
たったそれだけで人って優しくなれる
なのにたったそれだけがこんなに難しい
この話に出てくる子たちは誰もが必死に歩いててみんなかっこいい
ほんとに子どもたちってムカツクし生意気で興味があって動いててわがままで生きてて自分に正直
子供って強い
「パシリにさせられることじゃなくて自分からパシリになる」
こういって実践したサイトウ君がわたしには誰よりも輝いて見えた