一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--
佐藤 多佳子
何かに夢中になると自分の世界に入る人に
ずーっと憧れてた
いつの間にか世界に入れるようになった
楽しい
サッカー部に未練を感じつつも友人の連の魅力にとりつかれ高校で入った陸上部
連はといえば朝練は出てこないわ合宿は抜け出そうとするわ部活の長期休暇を勝手にとるわでやりたい放題。なのに速い!
反対に新二も大胆なようで大きな大会前になるとお腹が大変な事になるくらいデリケートな神経を持ってるんです。どっちも繊細なんだか大胆なんだか・・・
こんな二人を入部させた陸上部の新人戦終了までの話
大会前の新二を見ていて自分の中学剣道時代を思い出しました。
私は試合の前1時間になると突然無口になり手足が冷えて震えてという上がり症なので新二に親近感が沸きました。未だに面接とか会議とか自分の考えを大勢に人に言うと目が涙でいっぱいになって恥ずかしいです。この先新二はこの緊張を克服することができるのでしょうか?2・3巻がとても楽しみです。
「よーし舞台は作ったぞ」と言った地区大会での浦木さんの言葉に暖かな風がふわぁっと心に流れてきました。この人も自分と戦っている人なんだなぁと。
読んでいてすがすがしい気持ちになれました。もう30で体がそんなに動くわけでもないのに自分も高校生になってるような、主人公の愛犬になったかのような気持ち。2巻も借りてるけどもっともっと1巻の気持ちよさを感じていたいなぁ。