四度目の氷河期
荻原 浩
今年の富山はまったく雪が降りません・・・
寂しい・・
クロマニヨン人の息子だと信じる男の子の成長していく姿が描かれています。
よそから越してきて未婚の母と自分に対する地元の人の差別は強くなる。やがて立派なクロマニヨン人になるべく石器を作るための石を探しに川の上流へとたどり着いた彼はサチという少女に出会います。
サチが出てきてからは断然読みやすくなった(ホッ)
最初の1ページくらいで展示されているミイラに向かって主人公が「父さん」ってつぶやくんですけどSF??!!かと思って正直びっくり&不安が・・・その後クロマニヨン人についての説明、氷河期についての説明・・・・・ながい・・・話が流れない・・・具合が悪く寝込みながら読んでたせいもあるけど何度挫折しかけたことか
サチとの恋のやり取りやトラとの友情。槍投げ競技への情熱や母の再婚への困惑。
様々な出来事がおきます。
「1ヶ月は帰ってくるなと言ってある。1から鍛えなおす」といったトラ父の言葉だけでなんていい父なんだと感動し主人公のことを自分のことのように一生懸命になってる熱い木嶋先生の2人がとてもお気に入りでした。美術の先生も好き。私自身が普通のみんなと合わせて生活することが苦手だったでそういった強い心を持った自分を認めてくれる人に惹かれますねぇ。
どういう地方に住んでいるのかまったくわからなかったのですが突然「新潟空港」という地名が。隣県在住者としては舞台が何県か俄然知りたい。
さて、なんなんだこの終わり方は!って怒ってました。むかついたので夫にあらすじと終わり方を説明(どうせ読まないだろう)するとまったく違った感想が
「男のロマンだ。主人公よくやった!!」
と手放しでほめてる。
わたしが常識的すぎるのかなぁ?でも未来の事を考えたら不安じゃないですか?うーんウォッカ男への仕返しにもなるだろうしいいのかなぁ。でもなぁ・・・